エスケープタイムアルゴリズムによるフラクタル符号化の画像再生
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概要
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フラクタル符号化は濃淡画像を圧縮する一方式であり, 部分的な自己相似性という今まであまり画像圧縮に利用されていない性質を用いる方式として注目されている. 本論文ではこれの新しい再生手法を提案する. 従来の再生手法は, 任意の初期画像を用意し, これにフラクタル変換と言われる縮小変換を所定の回数施すというものであった. しかし, この手法では, 画面の一部分だけを再生したい場合でも, 画面全体を再生した後に所望の部分を切り出すしかない. これに対して我々は, フラクタル符号化の再生画像は "フラクタル変換のある種の逆過程の繰返しによって発散しないような初期値の集合" であることに着目し, これを利用した新しい画像再生手法を考案した. 提案手法では, "逆過程" に対応する写像を用い, その写像の反復によって正に発散する初期輝度値と負に発散する初期輝度値の境界を探索し, その境界値を再生値とする. これを用いれば, 再生値を1画素ずつ独立に決定できるので, 再生する必要のない部分については計算する必要がなくなり, 演算量を抑えられる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-05-25
著者
-
井田 孝
(株)東芝研究開発センター
-
籠嶋 岳彦
(株)東芝 研究開発センター
-
籠嶋 岳彦
東芝・マルチメディアラボラトリー
-
籠嶋 岳彦
(株)東芝研究開発センター知識メディアラボラトリー
-
籠嶋 岳彦
(株)東芝研究開発センター
-
籠嶋 岳彦
(株)東芝
-
籠嶋 岳彦
(株)東芝関西研究所
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