3次元MRアンギオグラフィーにおける高速最大値投影処理方法
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概要
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近年, 核磁気共鳴診断装置の分野において, 造影剤なしに血管撮影を行うMRアンギオグラフィーが実用化され臨床に利用されるようになった. 撮影方法は各種あるが, 血管中に血液が流れていることを利用して血流を高輝度にとらえ, 3次元的にデータを取得した後に, 最大値投影処理をする方法がよく用いられる. ところが, 血管は複雑に走行するため, 医師の読影には, いろいろな方向から投影処理した画像が数多く必要であり, 演算時間も長くなる. 一般の視点が斜め方向の最大値投影では, 投影視線上にデータがないため, 補間処理を行う必要があるが, 画質の良い補間処理を行うと演算時間がかかる傾向にある. 本論文では, 画質の良い線形補間を用いた最大値投影処理を高速に行う方法を提案する. 第1段階の処理として画質は劣るが演算時間の短い最近傍最大値投影処理を行い, その際最大値となったデータ点の位置を記憶し, 第2段階の処理で, 上記最近傍最大値となったデータ点の周辺に位置するデータのみ用いて高画質な線形補間を行い, 再度最大値投影した. 本処理により, 線形補間を用いた高画質な最大値投影処理を画質劣化なく高速に行えることを実データで確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-01-25
著者
-
佐野 耕一
株式会社日立製作所システム開発研究所
-
田口 順一
(株)日立製作所システム研究所
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田口 順一
日立製作所システム開発研究所
-
佐野 耕一
(株)日立製作所 研究開発推進本部医療事業推進センタ
-
藤森 雅之
(株)日立製作所医療システム推進本部
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