エッジ部と平たん部の切分けを行った方向依存型画像フィルタ
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概要
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MRI画像のノイズ除去を行うための方向依存型フィルタが提案されている. 木戸らは, 画像各点における最小変化方向を検出し, 最小変化方向に限定した1次元の非線形平滑化を行う方向依存型フィルタを開発してMRI画像に有効なことを示した. 本論文では, この方向依存型フィルタを発展させ, 画像のエッジ部分と平たん部分を切り分けて各々個別に方向依存型の非線形平滑化処理を行う画像フィルタを提案する. 画像のエッジ部については, ノイズでエッジ構造があいまいになる場合に備え, 着目する画素の近傍の画像構造も含めた集団的な最小変化方向を求めて1次元の非線形平滑化処理をした. これにより, ノイズで画像のエッジ構造があいまいになった部分も, 近傍画素ときれいにエッジ方向をそろえて平滑化することができた. また, 画像の平たん部については, 各画素の最小変化方向に, エッジ部よりも長い距離の1次元非線形平滑化処理をして平たん部の平滑化効果を高めた. 以上の処理をMRI画像に行った結果, エッジの方向がそろったきれいな画像になり, 更に, エッジ部の平滑化のしすぎを抑えながらかつ平たん部の平滑化効果を高めた良好な画像が得られた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-09-25
著者
-
佐野 耕一
株式会社日立製作所システム開発研究所
-
木戸 邦彦
(株)日立製作所システム開発研究所
-
田口 順一
(株)日立製作所システム研究所
-
田口 順一
日立製作所システム開発研究所
-
佐野 耕一
(株)日立製作所 研究開発推進本部医療事業推進センタ
-
木戸 邦彦
日立 システム開研
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