大規模切断された等高線図に対する離散高度付与法

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概要

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地形図において等高線は道路や崖など大型の地図記号により複雑に隠ぺいされ, 抽出される等高線図は不完全な形状となる. このため, 正確な標高値を自動的に読み取るには, 等高線の相対的上下関係を表す有向グラフを利用し, 距離行列計算により離散高度を求める処理系が有効となる. このような処理では, 対象画像が大きいほど, 多くの情報を獲得できるが, 大規模な隠ぺい切断のために孤立する等高線が増す. このため, 等高線の部分集合間を統合する処理が必要となる. 本研究では, 等高線図におけるこう配ベクトル場の発散零条件を導入することで, 孤立した等高線間でこう配方向と離散高度の整合性を確保し, 大域的に矛盾のない離散高度を付与する処理系を構築した. その結果, 地形図の約1/8にあたる連続した領域を分割した画像中に含まれる等高線に対して平均96.8%の割合で正しい高度を付与できることがわかった.
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-09-25

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