折返し電極のある振動子により形成される音場の非対称性
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概要
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平面円板型超音波振動子の折返し電極の大きさと音圧振幅分布の非対称性の関係を検討するため、ハイドロホンを用いた音圧振幅分布測定を行った。その結果、分布は非対称性を示し、折返し電極を含む方向で振動子中心に対し折返し部分の反対側に分布のピークが生じることがわかった。音圧振幅の減少は、折返し電極がより大きい場合に顕著であり、また振動子により近接する場でも同様であった。この音圧振幅の減少は、本実験条件では折返し電極の角度の増大よりも径方向長さの増大がもたらす効果に起因して現れた。振動子表面で測定した振動速度分布をRayleighの式に代入して計算して音圧振幅分布は、実測によって得られた音圧振幅分布と同様の傾向を示した。ゆえに、このような振動子を用いる際に、振動速度分布実測値を考慮して音圧分布を検討することは、音場の非対称性を議論する上で重要である。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-01-26
著者
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