音響流の発達における乱流的挙動
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概要
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水中に置かれた平面円板振動子から送波される5.05MHzの連続超音波によって生じる音響流の発達を、レーザドップラ流速計を用いて測定した。流れは伝搬方向に沿って加速流を形成し、音源音圧が高いと、遠方では乱流に遷移する。その遷移点は音源音圧の増加とともに振動子に接近する。流速の乱流度は径方向成分に比べて軸方向成分で大きく、変動の周期は数秒のものから数分に及ぶものまで含まれる。超音波の送波開始後の音響流の立ち上がりは、音源音圧が低ければ単調に流速が増加するが、音源音圧が高いと、流速の立ち上がりの過程においてコブや谷、あるいは階段状のステップといった奇妙な変動がみられ、音響的条件や流体力学的条件を変えても同一の現象が観測された。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-11-20
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