複数本のファジーブール関数で定義された荷重メジアンフィルタとそのトレーニング

概要

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筆者らはこれまでスタックフィルタのクラス拡大を図るためにファジーブール関数で定義されるファジースタックフィルタを明らかにしてきた。そして、ファジースタックフィルタの中の最も基本的なフィルタとしてファジーメジアンフィルタおよびファジーセンター荷重メジアン(FCWM)フィルタを示しその設計法を与えてきている。FCWMフィルタはそのフィルタを構成するファジーブール関数への入力を「フィルタ窓内の1の割合」とするとき2本のファジーブール関数で実現される.本論文ではこの考えに基づき、センターの荷重のみならず、その4近接に対して荷重の自由度を1つ持つファジー荷重メジアン(FWM)フィルタ(FWM-A)と2つ持つFWMフィルタ(FWM-B)をそれぞれ複数本のファジーブール関数により実現しそれらフィルタの最大性能を明らかにする。その後、処理対象信号のみしか与えられていない、つまり、実際的状況において提案するFWMフィルタを適切にトレーニングするためのトレーニング信号選択法を明らかにし、その有効性を明らかにする。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
1998-06-25