可逆ウェーブレット変換における丸め処理の誤差解析

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概要

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近年、可逆符号化を実現できる可逆ウェーブレット変換の研究が盛んに行われている。特に本報告で用いるリフティング構成に丸め器を挿入した可逆ウェーブレット変換は可逆・非可逆統合符号化の実現に極めて有効である。しかし、この回路を用いて非可逆符号化を行った場合、高ビットレートにおいて丸め器による誤差の影響を受ける。そこで、本報告では可逆ウェーブレット変換の可逆変換時に丸め誤差がキャンセルする特性を生かし量子化位置を前段に移動することを提案する。また提案法が有効であるかを誤差分散の理論値を導出し解析を行う。その結果、3ステージのウェーブレット変換において提案法は3パターンあり、最大でPSNRを2.3[dB]低減できた。また、誤差分散の理論値も実験値との誤差を3.5%以下に収めることができ有効であることが実証できた。
2001-04-13

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