カルマンフィルタによるガウス/インパルス雑音除去のためのパラメータ推定

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概要

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加法雑音の重畳した画像信号の雑音除去手法の1つにカルマンフィルタによるものがある。この手法は画像信号をモデリングすることで、画像信号の統計的性質に適応しつつ雑音除去を行うことが可能である。しかし、カルマンフィルタで雑音除去を行うためには、画像信号に付加している雑音の分散や原画像に関する統計量などのパラメータ推定が必要である。これらのパラメータを劣化画像のみから推定する手法が提案されているが、従来法ではガウス雑音除去のみを目的としているためインパルス雑音性能が十分高くはない。そこで、本報告では従来法に非線形手法を導入することで、ガウス雑音およびインパルス雑音両者の除去を目的とするパラメータ推定手法を提案する。雑音除去実験を行った結果、従来法に比べてガウス雑音除去性能をほぼ維持しつつ、インパルス雑音除去性能を平均二乗誤差で平均30%程度、最大75%改善できることを確認した。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-01-03

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