マルチグレインデータローカライゼーションのための近細粒度タスクスケジューリング
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では, 粗粒度・中粒度・近細粒度並列処理を階層的に組み合わせたマルチグレイン並列処理においてローカルメモリを介したデータ授受 (データローカライゼーシヨン) を効率良く行なうための, 近細粒度タスクスケジューリング手法を提案する. 本手法は, プロセッサクラスタ (PC) レベルのテータローカライゼーションが行われた後, 粗粒度タスク内部の並列性 (中粒度あるいけ近細粒度タスクレベル) を最大限に利用しつつ, 同一PCに割り当てられた粗粒度タスク間及び粗粒度タスク内においてPE間データ転送オーバヘッドが最小になるように, 粗粒度タスク内部の近細粒度タスクをPC内PEに割り当てる. マルチプロセッサシステムOSCAR上で行った評価の結果, 本スケジューリング手法を用いたデータローカライゼーションを伴うマルチグレイン並列処理では, データローカライゼーションを用いない場合に比べて処理時間が10%程度短縮されることが確かめられた.
- 1996-08-27
著者
-
吉田 明正
東邦大学理学部情報科学科
-
尾形 航
早稲田大学理工学部電気電子情報工学科
-
吉田 明正
早稲田大学理工学部
-
笠原 博徳
早稲田大学
-
越塚 健一
NTTコミュニケーョンウェア株式会社
-
越塚 健一
早稲田大学理工学部電気電子情報工学科
関連論文
- 並列度・タスク実行時間の偏りを考慮した標準タスクグラフセットSTG Ver3を用いたスケジューリングアルゴリズムの評価(並列/分散アーキテクチャ,「ハイパフォーマンスコンピューティングとアーキテクチャの評価」に関する北海道ワークショップ(HOKKE-2009))
- 並列度・タスク実行時間の偏りを考慮した標準タスクグラフセットSTG Ver3を用いたスケジューリングアルゴリズムの評価(並列/分散アーキテクチャ,「ハイパフォーマンスコンピューティングとアーキテクチャの評価」に関する北海道ワークショップ(HOKKE-2009))
- 階層統合型粗粒度タスク並列処理におけるタスク階層決定手法(HPC-1 : 最適化)
- メディアアプリケーションを用いた並列化コンパイラ協調型ヘテロジニアスマルチコアアーキテクチャのシミュレーション評価(組込みシステムプラットフォーム)
- メディアアプリケーションを用いた並列化コンパイラ協調型ヘテロジニアスマルチコアアーキテクチャのシミュレーション評価(組込みシステムプラットフォーム)
- メディアアプリケーションを用いた並列化コンパイラ協調型ヘテロジニアスマルチコアアーキテクチャのシミュレーション評価(組込みシステムプラットフォーム)
- マルチコア上でのOSCAR APIを用いた低消費電力化手法(組込みシステムプラットフォーム)
- 54倍速AACエンコードを実現するヘテロジニアスマルチコアアーキテクチャの検討(マルチコア,プロセッサ,VLSI回路,デバイス技術(高速,低電圧,低消費電力))
- 54倍速AACエンコードを実現するヘテロジニアスマルチコアアーキテクチャの検討(マルチコア,プロセッサ, VLSI回路,デバイス技術(高速,低電圧,低消費電力))
- マルチコアプロセッサ上での粗粒度タスク並列処理におけるデータ転送オーバラップ(通信と同期,「ハイパフォーマンスコンピューティングとアーキテクチャの評価」に関する北海道ワークショップ(HOKKE-2006))