輝度こう配ベクトル場モデルによる線の特徴抽出を用いたスピキュラ判別法(特徴抽出)
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概要
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マンモグラムによる診断では,スピキュラは悪性腫瘤と良性腫瘤を区別するための重要な手掛りとなる.しかし,スピキュラは腫瘤中央から放射状に伸びる多様なコントラストをもつ線であるため,個々のスピキュラの候補となる線の検出が難しい上に,線の分布からその存在を判断する必要があり,計算機による処理を困難にしている.そこで本論文ではコントラストや幅に不変な線抽出フィルタである線集中度フィルタを用いて,スピキュラ候補線の検出を試みる.また,線集中ベクトル場モデルの性質から,線集中度フィルタによる線の幅や方向の検出を試み,放射状に伸びる線構造という線の分布による評価によって,スピキュラの存在を高精度に判定する手法を提案する.提案した手法の効果を確かめるために,未知のマンモグラム222症例に対する評価実験を行う.この結果,スピキュラを伴う腫瘤の90%以上を検出することができ,提案手法の有効性が確かめられた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-01-01
著者
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福島 重廣
九州大学大学院 芸術工学研究院
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縄野 繁
国立がんセンター東病院放射線部
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吉永 幸靖
九州大学芸術工学研究院
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吉永 幸靖
九州大学大学院芸術工学研究院
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小畑 秀文
東京農工大学
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小畑 秀文
東京農工大・base
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縄野 繁
国立がんセンター東病院
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福島 重広
九州大学大学院 芸術工学研究院
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吉永 幸靖
九州大学大学院 芸術工学研究院
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