マツカワVerasper moseriにおける三倍体および雌性発生二倍体の誘起
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概要
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マツカワVerasper moseriの育種基盤の確立を目的に,紫外線による精子の不活化および染色体倍教化のための好適染色体操作条件を検討した。マツカワ精子は,紫外線照射強度10mJ/cm^2以上で不活化された。三倍体誘起の最適低温処理条件は-1.5℃,受精後9分,持続時間90分間であった。第二極体放出阻止型雌性発生二倍体では低温処理で-1.5℃,受精後3〜9分,60〜90分間,圧力処理で650Kg/cm^2,受精後7分,持続時間6分間であった。同様に,圧力処理による第一卵割阻止型雌性発生二倍体誘起では,受精後150〜240分において孵化仔魚が得られた。
- 社団法人日本水産学会の論文
- 2004-03-15
著者
-
荒井 克俊
北海道大学大学院水産科学研究科育種生物学講座
-
荒井 克俊
北大院水
-
森 立成
北海道立中央水産試験場
-
荒井 克俊
Graduate School of Fisheries Sciences, Hokkaido University
-
齊藤 節雄
北海道立中央水産試験場
-
岸岡 稚青
北海道大学水産科学研究科育種生物学講座
-
森 立成
Mariculture Fisheries Research Institute
-
荒井 克俊
Graduate School Of Fisheries Sciences Hokkaido University
-
齊藤 節雄
Mariculture Fisheries Research Institute
-
荒井 克俊
北海道大学大学院水産科学研究科
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