クローンヒラメの特性評価(2)
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概要
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クローンヒラメの特性を評価するため、ホモ型クローン6系統(71、72、75、77、82、83)及び通常発生魚を用いて性分化と形態形成に着目した飼育試験を行ったところ、クローン系統間で明確な違いが認められた。仔稚魚期を同一条件で飼育し、雌の比率、有眼側の白化、無眼側の黒化、体型、脊椎骨について調べた。雌の比率では82系統が88.5%と最も高く、83系統は27.1%で、対照区の45.5%よりも低い値であった。82系統は白化率、黒化率ともに極めて低かった。他の系統では、白化率は対照区よりも明らかに低かったが、逆に黒化率は有意に高い値であった。体高/体長の比率及び脊椎骨癒合の度合いに関して、83系統が他の系統と比較して有意に値が高く、短躯体型となっていた。
- 2009-10-00
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