過渡的周波数変化の検知の手掛かりについて
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概要
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過渡的周波数変化の検知の手掛かりを調べた。まず、検知の手掛かりの面から、これまでに得られている周波数変化の検知閾について再検討した。検知の手掛かりとして、純音の周波数弁別閾が極めて小さいことから、FM音の特定部分のピッチ差が主として検知に寄与していることが示唆された。次に、二、三の周波数変化パターンを持つFM音について、周波数変化の最大、最小及び中間点を短いノイズでマスクして周波数変化の検知閾を求めた。その結果、検知閾は周波数変化の最大あるいは最小点をマスクすると大きくなった。以上の検討から、FM音の最大及び最小周波数に対応する二つの部分のピッチ差が、手掛かりとなっていることが分かった。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1988-06-01
著者
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