ピアノレッスンは一定テンポを保持するという基本的時間制御能力を向上させるか?
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
To clarify at what point a skilled pianist's ability surpasses a novice pianist's with regard to basic temporal controllability of maintaining a uniform tempo, skilled and novice pianists tapped a piano keyboard and an aluminum board in equal intervals. They used three types of finger motions for the tapping. The temporal fluctuation in the tapping was analyzed by Fourier analysis to estimate the temporal controllability. As a result, when tapping with a single finget, there was no difference in the controllability between skilled and novice pianists. Skilled pianists had excellent controllability when they coordinated multiple finger motion as well as when they tapped with a single finger. However, novice pianists showed poor control for multiple finder tapping in contrast to single finger tapping. These results suggest that year of piano lessons do not improve basic controllability of maintaining a uniform tempo. They only improve the ability to coordinate multiple finger motions. There were no significant differences between the piano keyboard and the aluminum board for eithef skilled of novice pianists. It rejected the assumption that novice pianists were unskilled at controlling a piano keyboard.
- 社団法人日本音響学会の論文
著者
-
山田 真司
大阪芸大/九州芸工大
-
山田 真司
Department of Musicology, Osaka University of Arts
-
津村 尚志
九州芸工大
-
津村 尚志
Department of Acoustical Design, Kyushu Institute of Design
-
津村 尚志
九州芸術工科大学 音響設計学科
-
津村 尚志
九州芸術工科大学音響設計学科
-
津村 尚志
Department Of Acoustic Design Kyushu Institute Of Design
関連論文
- 「だみ声」の周波数ゆらぎ
- ギターの評価と弦の鳴りの関係について
- 1/fゆらぎの音楽は本当に快適か?
- 時間ゆらぎを持つ自動演奏生成システムの一設計
- ピアノレッスンは一定テンポを保持するという基本的時間制御能力を向上させるか?
- 2種類の時価からなる2拍子リズムのタッピング
- ピアノ奏者の熟練度と様々な指使いにおける時間的制御能力との関係
- タッピング課題による音楽リズム知覚の研究 -その2. 下位分割併合処理の3拍子リズムへの適用例
- タッピング課題による音楽リズム知覚の研究 -その1. 下位分割併合処理を用いた分析方法の妥当性
- 等差的に長さが減少する時間間隔列の変動の検知
- 様々なテンポにおける時間間隔変動の検知
- 音楽演奏者の時間的制御能力について
- 等間隔タッピングの時間的ゆらぎ -ARモデルによる検討-
- ギターにおける新しい弦と古い弦の音色の相違
- フラメンコギター音とクラシックギター音の分析と合成
- ギターの鳴りとその評価について
- 反応時間を学習測度とした周波数弁別閾測定の訓練について : 高齢未経験被験者に対する検討
- 反応時間を学習測度とした周波数弁別閾測定の訓練
- 聴覚域値測定実験における反応時間を指標とした訓練効果について
- ホーミーの音響生成過程の検討 -その2. 合成音を用いた心理実験-
- ホーミーの音響的生成過程の検討 -その1. MRIによる声道形状測定と音響管モデルによる合成
- 聴覚の時間分解能 : 周波数と時間分析チャンネルのギャップ検知への影響
- 周波数変化速度の弁別とピッチの動的知覚
- 過渡的周波数変化の検知の手掛かりについて
- IECフィッティングシステムの音楽聴取への応用
- IECフィッティングシステムの音声聴取に対する評価
- 効率的閾値測定法のための新しい適応法(RASS)
- 音素ラベル付き調音・音響対コードブックの検索に基づく調音運動からの音声合成法の検討
- 調波複合音にマスクされる複合音の基本音の高さ弁別
- 閾値測定のための新しい適応法について -シミュレーションによる検討-
- 訓練を受けた聴取者と受けていない聴取者を用いた三つの心理物理測定法の実験効率の比較
- 音素ラベル付き調音・音響対コードブック検索を用いた調音運動からの音声合成法の検討
- 倍音のミスチューンによる複合音の基本音の高さ変化
- 倍音周波数のミスチューンによる基本音の高さの変化
- 純音の検知および周波数弁別における調波複合音マスカの初期位相の影響
- 聴覚の時間分解能について -信号帯域中の聴覚フィルタのギャップ検知閾への影響-
- 複合音にマスクされる純音の周波数弁別 -マスカのスペクトルによる影響-
- 調波複合音にマスクされる純音の検知と周波数弁別
- 高次の倍音成分のみを含む調波複合音における高さの弁別限
- 調波複合音における基本音の高さの弁別限
- FM短音のピッチ知覚モデル
- 周波数変化する短音のピッチ
- 音楽聴取を考慮した聴覚障害の補償に関する研究 -難聴者による評価-
- 聴覚障害者のラウドネス特性が音声聴取に及ぼす影響 -模擬難聴による検討-
- 難聴者の聴覚基本特性と音声聴取能力との関係について -難聴者の結果と模擬難聴の結果との比較-
- ラウドネス特性に注目した模擬難聴に関する基礎的研究
- 聴覚心理測定法の最近の動向(音響分野における計測法を巡って(その2))
- 聴覚実験における計量心理学の応用 : 適応法の応用 (計量心理学の音響学への応用)
- 最近の聴覚心理実験における新しい測定法
- 短音の周波数変化の検知限