聴覚系における時間加算特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Several experiments dealing with temporal summation characteristics in auditory systems were carried by means of jittered pulse trains, and the results are as follows:(1)The audible thresholds of the pulse trains were determined as a function of the pulse density. The results, as shown in Fig. 3, indicate that for repetition rates lower than 10pps there is little change in threshold, and that for the higher rates the threshold becomes lower with increasing repetition rate. The slopes of the threshold curves increase to -3dB/oct. for repetitions rate in the range of 125-250 pps. this characteristic is attributable to temporal integrations in the auditory system. Furthermore, this phenomenon was observed at at about 2 kpps, so it should be considered that there is a temporal summation function in the low stage of the auditory system. The time constant of integration, estimated from these data, is about 30 msec. (2)A similar phenomenon based on temporal summation was observed for the loudness of jittered pulse trains. That is, a pulse train with a higher pulse repetition rate is louder than one with a lower rate. Although this phenomenon is distinct for weak stimuli, it gradually disappears as the stimulating sound becomes more intense(Fig. 5). The mechanism causing these phenomenon is discussed by means of a firing model of the neuron bahased on neurophysilogical evidence and good agreement is obtained. (3)Related to the temporal loudness summation, the effect of loudness on the discrimination on duration was examined. The results are that the duration of sound is perceived based on loudness for durations shorter than 50 msec. but for longer durations no influence of loudness on the perception of durations was observed (Fig. 10, 11). This result was comformed by means of a sound with interaural time difference and light stimuli. That is, in order that the information about the loudness be excluded from the stimuli, interaural time differences and time difference of lighting were used as stimuli and both discriminations were determined. The results that discriminations becomes constant at about 10 msec. for time differences shorter than 50 msec. (Fig. 12, 13). By contract, the discrimination of duration becomes less with the decrease of duration(Fig. 11). these results show that the duration of sound is perceived through integration circuits with a time constant of about 30 msec.
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1974-12-01
著者
関連論文
- 吸音壁面をもつ内燃機関排気消音器に関する研究
- 消音器における吸音物の効果 : 第2部 内部に装脱容易な吸音物の塊を有する場合の吸音効果
- 消音器における吸音物の効果 : 第1部 空洞部壁面の高音に対する吸音効果
- インターノイズ76
- 3022 中電ホールの電気音響装置(環境工学・設計計画,第1回 日本建築祭 研究発表会 学術講演要旨集)
- 3021 中電ホールの音響特性(環境工学・設計計画,第1回 日本建築祭 研究発表会 学術講演要旨集)
- 3020 中電ホールの立体模型による音響試験(環境工学・設計計画,第1回 日本建築祭 研究発表会 学術講演要旨集)
- 室内における音質の主観的評価に関する実験 : その1.音場の合成と残響音の時間遅れの効果
- 3058 仙台日立ミュージックホールの音響特性と音響装置(計画)
- 3040 札幌市民会館の音響特性について(計画)
- 3013 三つのオーデイトリアムの音響特性測定結果について(計画・設備)
- 15. 杉並公会堂の1/25立体模型による音響試験
- 12. 材料の吸音率測定結果について
- 招待講演 マスクトスペクトルに基づく音色補償
- 単語了解度試験におけるモーラ同定に対する親密度の影響
- ダクトの変形開口部からの騒音の放射指向性について
- 吸音壁面をもつ内燃機関排気消音器に関する研究
- 第10回ICA国際会議報告
- インターノイズ74報告
- インターノイズ74(その1)
- 聴覚臨場感に及ぼす視覚情報の影響
- 道路交通騒音の新しい予測モデル"ASJ RTN-Model 2003" : PWLの算出方法
- 上半球における全方向の頭部伝達関数のデータベース
- 65.中部電力ホールの音響特性(第4部(基本計画,設計々画,設備関係))
- 64.中電ホールの音響装置(第4部(基本計画,設計々画,設備関係))
- 63.中電ホールの立体模型による音響試験(第4部(基本計画,設計々画,設備関係))
- A-10-4 参照信号の分離に基づくマルチチャネルANCの検討
- 聴覚をめぐる最近の話題 (<特集>聴覚)
- 伝国の杜 置賜文化施設ホールの音響設計 : 移動式能舞台を備えたホール
- 形状を異にする吸音チェンバの減音量について--吸音力がやや大きい場合
- 吸音チェンバの減音量について--直方体のチェンバでかつ吸音力が小さい場合
- 180°曲りダクトの減音に関する考察
- ピッチ知覚に関する左右耳の優位性に関する検討(聴覚・音響信号処理/一般)
- 視聴覚刺激間の時間差が音源定位に与える影響に関する検討
- 両耳分離音を用いたピッチ知覚における左右耳の優位性に関する考察(「感性情報処理の基礎と応用」及びヒューマン情報処理一般)
- 音像定位における先行音効果とエコー知覚の限界に関する考察(「感性情報処理の基礎と応用」及びヒューマン情報処理一般)
- 15. CBCホールの音響特性実測結果について
- INTER-NOISE 77
- 3058 材料の吸音率測定結果について(その4)(計画)
- 3054 CBCラジオスタジオの音響設計について(計画)
- 3031 材料の吸音率測定結果について(その2)(計画)
- 6. 材料の吸音率測立結果について
- 第14回国際音響学会議
- 音源定位に対する視覚的注意の影響(聴覚・信号処理/一般)
- 教室内音環境に関するアンケート調査結果と物理特性との関連性に関する一考察
- 合成音像に対する時間差とレベル差の影響
- 仮想球モデルに基づくバイノーラル聴覚ディスプレイの精度に関する検討
- 合成音像に対する時間差とレベル差の影響
- 半無限長はりの終端インピーダンスが屈曲波の反射と振動インテンシティに及ぼす影響
- 短音に対する聴覚の周波数分解能について
- 聴覚の周波数分解能に関する考察 : 時間的過程について
- Recent Trends in Hearing Research : Festschrift for Seiichiro Namba, Hugo Fastl, Sonoko Kuwano and August Schick (Ed.) (Bibliotheks-und Informationssystem der Universitat Oldenburg, 1996, A5判, 402頁)
- 聴覚研究今昔
- 聴覚実験における計量心理学の応用 : 音の属性と実験手法 (計量心理学の音響学への応用)
- 広帯域スペクトルを有する衝撃音のラウドネスについて : 衝撃音のラウドネスに関する研究 第3報
- 短音の周波数弁別に及ぼす先行音および後続音の影響 (<特集>聴覚)
- Low Pitchをめぐって (聴覚特集号) -- (聴覚をめぐる最近の話題)
- 短音の周波数弁別に及ぼす先行音の効果
- 建設中の新幹線に対する騒音の予測と考察--東北新幹線の場合 (環境騒音)
- 聴覚系における時間加算特性
- ジッターを含むパルス列のピッチと周期性ピッチの知覚限界
- 先行音の Time-Intensity Trading Ratio におよぼす効果
- クラリネットの発音機構の基礎的研究
- 3032 吸音率と板振動の関係について(計画)
- 日本における騒音公害
- INTER-NOISE 81 とInternatinal INCE について
- インターノイズ80
- 文部省科学研究費補助金「環境科学」特別研究
- 日常生活における騒音暴露量 : 騒音暴露と個人の反応に関する研究 そのI
- ランダム変動騒音下の音声明瞭度の予測 : 変動騒音の言語聴取妨害に関する研究その2
- ランダム変動騒音下の音声明瞭度と了解度に関する基礎実験 : 変動騒音の言語聴取妨害に関する研究 その1
- 騒音研究の動向とこれに期待するもの(騒音)
- 障壁の減音効果を図計算により求めるための一手法
- 騒音特集号に寄せる : INTER-NOISE 75を終って
- 騒音公害について : 環境騒音を中心にして
- 1975国際騒音制御工学会議(国際学術会議)
- 音響文化と騒音
- 多重障壁の減音効果
- 東北新幹線の開通に際し改めて新幹線騒音問題を考える (鉄道騒音と振動)
- 13. 名鉄ホールの音響特性実測結果について
- 救急車の警告音に関する住民の意識調査
- 板振動吸音に関する考察 : 周辺固定円形板モデルの解析
- 室内音場の時間領域における統計的考察
- 音環境について考える
- 室内における反射音の主観的効果に関する基礎的実験 : 単一エコーの検知限の方向依存性について : 環境工学
- 標準中国語の単音節語の四声の音響的特徴
- インターノイズ79報告
- INTER NOISE 78
- インターノイズ75報告
- 視覚情報が環境音知覚に与える影響
- インターノイズ'73
- ジッタを含むパルス列のピッチ
- 周期性ピッチによるピッチ知覚の領域
- 鉄道騒音のうるささに関する考察
- 沿線住民に及ぼす新幹線鉄道騒音の影響
- 合成音場における音質評価に関する実験 : 第1回反射音の遅延時間と反射音のレベルの効果
- 29 室内における反射音の主観的効果に関する基礎的実験(計画系)
- 室内音響に関する物理量と心理量との対応に関する実験結果について(II) : 立体録音再生法による二音節信号の実験結果について
- 室内音響に関する物理量と心理量との対応に関する実験結果について(I) : 無響室内の合成音場における実験結果について
- 模型実験によるホールの側壁拡散体の音の一様な減衰への寄与について