^Tc-DMSA腎シンチグラフィによるPNLの腎機能に及ぼす影響の検討

元データ 1990-01-20 社団法人日本泌尿器科学会

概要

54例でPNL前後で^<99m>Tc-DMSA腎シンチグフィを施行した. PNL側の腎摂取率はPNL4∼8週後では術前18.2±6.7%から17.2±6.0%へ有意に (p<0.01) 低下した. 一方非手術側腎摂取率は変化しなかった. しかし数例において. 両側の腎摂取率がほぼ同程. 度5∼7%変化し, この原因が不明であったため. 対側の非PNL側に対するPNL側腎摂取率の比を求め, この変化をもって腎機能の変化を検討した. 比による検討は両側腎機能が2倍以上違わない44例を対象として行った. その結果PNL後腎機能ばPNL前値に比べ95.6±8.7%まで有意に (p<0.01) 低下した. 非閉塞症例は, 閉塞症例より腎機能の低下は大きかったが, 両群間に有意差は認めなかった. 臨床的合併症:出血, 発熱の有無により検討したが, いずれも有意差は認めなかった. 一年後にも検討した29例において, PNL後早期には94.2±9.6%まで有意に (p<0.01) 低下したが, 約一年後には, 99.6±11.6%に有意に (p<0.01) 改善した. しかしcold areaを認める2例では一年後でも, PNL前の腎機能の80%前後に留まっていた. PNL4∼8週後にはPNL側腎機能は軽度低下するが, 長期的にみると改善するものと思われる. しかしcold areaを認める症例では腎機能の回復は充分ではなかった. ^<99m>Tc-DMSA腎シンチグラフィはPNLの腎に及ぼす影響を検討する上で有効且つ簡便な検査と思われる.

著者

奥野 利幸 三重大学
桜井 正樹 松阪市民病院
杉村 芳樹 三重大学医学部泌尿器科
山川 謙輔 三重大学医学部泌尿器科
川村 寿一 三重大学医学部泌尿器科
田島 和洋 鈴鹿中央総合病院泌尿器科
栃木 宏水 三重大学医学部泌尿器科学教室
桜井 正樹 三重大学医学部泌尿器科学教室
日置 琢一 三重大学医学部泌尿器科学教室
田島 和洋 三重腎癌研究グループ
日置 琢一 愛知県がんセンター
柳川 真 済生会松阪総合病院泌尿器科
田島 和洋 三重大学医学部泌尿器科学教室
柳川 真 三重大学医学部泌尿器科学教室
奥野 利幸 三重大学医学部泌尿器科教室
栃木 宏水 三重大学医学部泌尿器科

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