泌尿器系悪性腫瘍患者における血清蛋白異常 : 第1報治療前の測定値についての臨床的検討
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概要
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The serum proteins of 70 cases of malignant tumors of the uro-genital system were quantitatively measured by single radial immunodiffusion method (with the use of the Behringwerke Partigens). The serum was obtained before any type of treatment was instituted. Our results were summarized as follows. 1) The serum proteins in cancer of the bladder showed similar changes to those in cancers of the stomach, lungs, esophagus, etc; they were a decrease of prealbumin, increases of α_1-acid glycoprotein, α_1-antitrypsin, ceruloplasmin and haptoglobin. These changes became more pronounced as the stage of the cancer progressed. There were no significant changes between the grade and the histological type of each tumor. 2) In cancer of the prostate (particularly in its advanced stage), a decrease of prealbumin and increases of α_1-antitrypsin and ceruloplasmin were remarkably observed. 3) In the tumor of the testicles, increases of α_1-acid glycoprotein and haptoglobin were noted in the earlier stage. In advanced stage, however, a decrease of prealbumin and transferrin, and increases of α_1-acid glycoprotein, α_1-antitrypsin and haptoglobin were pronounced. 4) α_2-HS glycoprotein did not reveal any statistically significant changes in malignant tumors of the uro-genital system. It is concluded that measurement of the serum protein changes in malignant tumors of the urogenital system has practical significance, particularly for evaluation of the clinical stage of the patients with malignant tumor.
- 社団法人日本泌尿器科学会の論文
著者
-
田中 利彦
神奈川県予防医学協会
-
村山 鉄郎
相模原国立病院泌尿器科
-
田中 利彦
茅ヶ崎市医師会
-
田中 利彦
神奈川県立成人病センター放射線科
-
塩田 善朗
神奈川県立成人病センター内科
-
有田 禎二
神奈川県立成人病センター内科
-
村山 鉄郎
神奈川県立成人病センター
-
塩崎 洋
神奈川県立成人病センター
-
有田 禎二
神奈川県立がんセンター病院内科
-
松崎 稔
神奈川県立成人病センター内科
-
近藤 猪一郎
神奈川県立がんセンター
-
田中 利彦
神奈川県立成人病センター
-
饗場 弘道
神奈川県立成人病センター検査科
-
田中 利彦
神奈川県立がんセンター放射線科
-
松崎 稔
神奈川県立成人病センター
-
有田 禎二
神奈川県立がんセンター内科
-
塩田 善朗
神奈川県立成人病センター 内科
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