児童による授業評価 : 教授行動・学習行動・学習集団雰囲気の視点より
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概要
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本研究は,児童(5・6年生)の目を通して授業を評価するための尺度作成を主目的とした.そのさい,それらの尺度の有効性を検討するために,二つの学級の事例研究を行なった.評価は,約1ヵ月間の理科の授業を対象として,6月と10月の2回にわたって行なわれた.おもな結果は次のとおりであった.(1)教授行動に関する二つの評価尺度(「学習の仕方の指導」,「自主性と信頼関係を育てるための配慮」)が作成された.(2)学習行動に関する四つの尺度(「自分の考えに基づいた発言」など)が作成された.(3)学習集団雰囲気に関する三つの尺度(「活発さと明るさ」など)が作成された.(4)各尺度の信頼性はかなり高かった.(5)「最良型」学級と「落ちこみ型」学級と命名できる2学級の事例研究を通して,尺度の有効性が確かめられた.
- 日本教育工学会の論文
- 1979-07-20
著者
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