岩手県二戸地域の中新統門ノ沢層から発見されたGeloina(二枚貝綱:シジミガイ科)とその古生物地理学的意義
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Geloinaが岩手県二戸郡一戸町の下部中新統最上部門ノ沢層舘砂岩部層から初めて発見された.これは新第三紀-第四紀を通してGeloinaとしては最北の産出記録となる.分類学的検討の結果,この化石GeloinaはG. cf. stachi Oyamaと同定された.この産出により,熱帯海中気候事件の時代(ca. 16.5-15.0 Ma)のマングローブ湿地の分布は東北地方北部にまで達していたことが明らかとなった.
- 日本地質学会の論文
- 2004-12-15
著者
関連論文
- 岩手県北上市西部の上部中新統菱内層の珪藻化石年代
- 東京大学総合研究博物館所蔵の新生代軟体動物タイプ標本図録(6)カガミガイ属(マルスダレガイ科)
- 一関市厳美町の竜の口層の岩相層序
- ナウマンの予察地質図「東北部」と地域地質の普及 (特集 「地質の日」元年(1))
- 和歌山県および大分県から報告されたナガスクジラ科鯨類標本の再検討
- シロナガスクジラの下顎骨挙上時のシミュレーション
- 台湾,タイ,インドの研究施設に保存されている中型ナガスクジラ属鯨類標本(西太平洋における島弧の自然史科学的総合研究 第1期:台湾およびフィリピン)
- ナガスクジラ科鯨類の側頭下窩付近に見られる頭蓋要素の比較
- 日本人による最初の新生代貝類の記載論文(巨智部,1883)とその図示標本の発見について
- 東京大学総合研究博物館所蔵の新生代軟体動物タイプ標本図説(7)ヤベホタテガイ属(イタヤガイ科)
- 東京大学総合研究博物館所蔵の新生代軟体動物タイプ標本図説(5)スカシガイ科
- 東京大学総合研究博物館所蔵の新生代化石貝類タイプ標本図説(8)オキシジミ属(マルスダレガイ科)
- ツノシマクジラBalaenoptera omurai調査概報といわゆるニタリクジラB.edeni, B.brydeiの分類
- 新たに発見されたクジラ--ツノシマクジラ
- 六甲山地西麓に分布する高塚山火山灰層のフィッション・トラック年代とその対比
- 岩手県二戸郡一戸町の中部中新統末ノ松山層から産出したDesmostylusの臼歯
- O-172 岩手県二戸地域の下部中新統四ツ役層からのVicarya(腹足綱)の産出とその意義(21.古生物,口頭発表,一般講演)
- 日本人による最初の新生代貝類の記載論文(巨智部,1883)とその図示標本の発見について
- 東京大学総合研究博物館所蔵の新生代貝類タイプ標本図説(10)キタノオナガトリガイ属(二枚貝綱:ザルガイ科)
- O-184 下北半島北部の新第三系湯ノ小川層の貝類化石群(17.古生物,口頭発表,一般講演)
- O-48 兵庫県三田地域における古第三系神戸層群の哺乳類化石産出層準のF-T年代(5.地域間層序対比と年代層序スケール,口頭およびポスター発表,一般講演)
- 北海道東部, 涛沸湖岸における完新統の堆積環境と相対的海水準高度の推定
- 静岡県掛川市の上部鮮新統掛川層群大日層から産出したヒゲクジラ亜目鯨類の下顎骨片化石
- 1998年9月3日岩手県内陸北部の地震に伴う地震断層について
- 1998年9月3日の岩手県内陸北部の地震に伴う地震断層
- 1998年9月3日岩手県内陸北部の地震に伴う地震断層 (特集 1998年9月3日岩手県内陸北部地震とその地表地震断層)
- 東京大学総合研究博物館所蔵の新生代化石貝類タイプ標本図説(9)サドニシキ(イタヤガイ科)
- 東京大学総合研究博物館所蔵の新生代軟体動物タイプ標本図説(4)カネハラカガミ属
- 東京大学総合研究博物館所蔵の新生代化石貝類タイプ標本図説(3)モミジツキヒ属
- 東京大学総合研究博物館所蔵の新生代軟体動物タイプ標本図説(2)エゾボラ属
- P-193 兵庫県丹波市での恐竜発掘における生涯学習と"まちづくり"への支援(29.地学教育・地学史,ポスター発表,一般講演)
- 東京大学総合研究博物館所蔵の新生代軟体動物タイプ標本図説(1)Acmaea属として記載されたカサガイ類4種
- 東北日本から化石オカミミガイ属(腹足綱:オカミミガイ科)の初記録
- 千葉県天津小湊沖の海底から引き上げられたトウキョウホタテ(二枚貝綱)のAMS^C年代(18.新生代古生物)
- 岩手県二戸地域の中新統門ノ沢層から発見されたGeloina(二枚貝綱:シジミガイ科)とその古生物地理学的意義
- O-175 瀬戸内海東部沿岸地域における古第三紀海棲貝類化石群の分布と群集特性(21. 新生代古生物)
- 北部北上帯付加体中の海山石灰岩からの石炭紀アンモノイド・サンゴ化石
- 早池峰山周辺地域の地質研究史および地質概説
- 岩手県二戸地域の門ノ沢層(中部中新統)からマングローブ(メヒルギ属)花粉化石の発見
- 鯨類化石--その発見から研究へ
- 岩手県二戸郡一戸町の下部中新統から産出したサイ科大腿骨化石
- 北上低地帯西縁に分布する鮮新・更新統の地質と年代:いわゆる"本畑層"の再検討
- 北上低地帯,胆沢扇状地付近に分布する中・下部更新統百岡層(新称)のフィッション・トラック年代
- 岩手火山山麓の河岸段丘堆積物および沖積層の14C年代--岩手火山噴出物とそれに関連する堆積物の14C年代(その5)
- 12. "本畑層"の再検討 : 北上低地帯西縁の鮮新・更新統
- 11. 北上低地帯中央部に分布する中・下部更新統のFT年代
- 群馬県高崎地域に分布する中新統 : とくに庭谷不整合形成過程について
- 北上山地,早池峰山南方の小田越層(新称)よりシルル紀腕足類Trimerellaの発見とその意義
- 南部北上山地,シルル系折壁峠層からオーソコォーツァイト礫の産出
- 南部北上山地北縁部,折壁峠のシルル系
- 岩手県立博物館
- O-408 貝類遺骸群集に基づく兵庫県豊岡市香住荒原遺跡の堆積環境
- 砂礫底化石群集とシーケンス層序 : 二戸・三戸地域の中部中新統産貝類化石群の例
- 兵庫県淡路島北部の第三系岩屋層から産出した始新世石灰質ナンノ・渦鞭毛藻化石とその意義
- 兵庫県但馬地域の下・中部中新統村岡層から得られたヨウラクガイ属の 1 新種
- 155 岩手県二戸地域に分布する前期中新世火山岩・火砕岩の古地磁気 : 島弧の回転と島弧内回転に関して
- 南部北上山地大迫町白岩付近の下部石炭系鬼丸層とその産出化石
- 東京大学総合研究博物館所蔵の新生代化石貝類タイプ標本図説(11)カキ上科(二枚貝綱)
- 早池峰超塩基性岩体中に分布する変成岩について
- 岩手県二戸市仁左平の門ノ沢層より Desmostylus 臼歯の産出
- 環境保全の現状 津波被災標本を救う : つながる博物館をめざして
- 一関市厳美町の竜の口層のフィッション・トラック年代
- O-102 瀬戸内海東部地域における始新世渦鞭毛藻化石群集の分布とその意義(10. 地域地質・地域層序,口頭発表,一般発表)
- O-101 神戸層群多井畑層産貝類化石群の再検討(10. 地域地質・地域層序,口頭発表,一般発表)
- O-108 香川県豊島,土庄層群唐櫃層の古第三紀渦鞭毛藻化石群集とその意義(10. 地域地質・地域層序,口頭発表,一般講演)
- 津波災害の被災遺構の保存について
- P-154 兵庫県但馬地域の中新統北但層群村岡層産ヨウラクガイ属(腹足綱:アクキガイ科)の一新種とその意義(22. 新生代古生物,ポスターセッション,一般発表)
- 仙台市の竜の口層(最後期中新世〜前期鮮新世)から産出した鯨類化石:産出層準・産状および産出の意義
- O-286 香川県小豆島の第三系土庄層群四海層の貝類化石群(23. 新生代古生物(液晶有),口頭発表,一般講演)
- Holocene Sedimentary Environments and Relative Sea Levels at a Site along the Coast of Lake Tofutsu in the Eastern Part of Hokkaido, Japan
- Paleogene “mountain gravels” and marine Miocene sediments on the Kibi Plateau in the north of Okayama City, southwest Japan
- Earthquake fault associated with the Iwate-ken Nairiku-hokubu earthquake of September 3, 1998
- 平成23年度陸前高田市立博物館地質標本救済事業参加報告(東日本大震災における標本レスキュー活動)
- 旧陸前高田市立矢作小学校に保管されていた飯森産ペルム紀化石標本の古生物学史的意義(東日本大震災における標本レスキュー活動)
- 東日本大震災における標本レスキュー活動(東日本大震災における標本レスキュー活動)
- 陸前高田市立博物館地質標本救済事業と岩手県における博物館の災害復興とそれに関する諸事情(東日本大震災における標本レスキュー活動)
- 岩手県田野畑村羅賀の津波石はどこからきたのか?