A-1 合金化によるジルコニウム鋳造体の性状について

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概要

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チタンより耐蝕性に優れるとされるジルコニウムを歯科に応用するために、純ジルコニウムおよびジルコニウム-ニオブ合金の鋳造を行い、それら鋳造体の鋳巣および物性を調べた。ジルコニウムはチタンに比べ鋳巣が発生しやすい傾向にあった。しかし、その鋳巣は鋳型およびインゴットに大きなものを使用することによりチタンと同程度まで減少させることができた。純ジルコニウムの物性は、含有酸素量やインゴットの大きさによって異なるが、酸素含有量が多い純ジルコニウムでも、その引張強さは純チタンと同程度、伸びはチタンの6割程度と小さい。また、ニオブの添加は、ジルコニウムの引張強さおよび伸びを増大させ、物性の改善に有効であった。
日本歯科理工学会の論文
1992-04-30

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