歯科材料の摩耗試験条件の検討(第1報)
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概要
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歯科材料の摩耗性に影響を及ぼす因子として, 試験片の材質, 接触面積, 荷重, 試験速さ, 研削材の粒度を採りあげ, 多元配置ないしは99%の信頼度をもって有意差が認められた要因についての一元配置による実験を行ない, 摩耗試験条件の画一化を企てた.その結果, 荷重, 研削材の粒度による差が大きかった.荷重の違いでは, 荷重の増加とともに総摩耗量は増加する傾向にあるが, これを単位荷重あたりに換算すると, 100g以上でほぼ一定の値となった.エメリー紙の粒度の違いでは, 20μ(#800)から80μ(#240)までは急激に摩耗量の増加がみられたが, 80μ以上荒いものではほぼ一定の値となる.試験片の材質と研削材との間には交互作用がみられるので, 画一的な条件は設定できない.これらの結果をもとに, 市販コンポジットレジンの摩耗量を調べたが, 各製品間に大差はみられなかった.しかし, 研削材の粒度の違いによる摩耗量の差は, MFRにくらべ, 従来型のものが大きく影響を受ける傾向にあった.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1983-03-25
著者
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