遠心鋳造法におけるバックプレッシャーに関する研究
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概要
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遠心鋳造におけるバックプレッシャーについて, 鋳型空洞内に小型半導体圧力センサーを直接挿入し, 水銀を鋳込んだ時に生ずる空洞内圧力の変化によって調べた.その結果, 次の結論が得られた.(1)実測によって求められたバックプレッシャーは, 圧力方程式を適用して算出した流入金属のスプルー先端部での圧力とほぼ一致した.(2)スプルーの直径が1.5mm以上の場合には, 鋳型空洞内のガスがスプルーを通しても排出され, バックプレッシャーは振動現象を示す.(3)ダイレクトベントは, 直径0.5mm程度のものであっても, バックプレッシャーおよび鋳込み完了時間の減少に非常に有効である.(4)ブラインドベントの設置は, バックプレッシャーの変化にほとんど影響しない.しかし, 鋳型空洞表面積に対するブラインドベントの開口面積が17%以上の場合には, 鋳込み完了時間の減少に効果が見られた.(5)埋没材の底厚は, 6mmから12mmの間では, バックプレッシャーや鋳込み完了時間に影響しない.
- 1983-07-25
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