状態変換システムの諸特性の検討 (その1)
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概要
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一般的なシステムに重畳して存在する状態変換システムの基本的な条件が相補的分枝構造にあることから、この構造を有するものを状態変換システムと定義している。このシステムが複数の状態集合にわたって存在するとき、その詳細構造は関係表と名付けるテーブルによって与えられる。この論文では、二つの状態集合(2次元)と三つの状態集合(3次元)の各場合について、関係表の形式を提示した。このような関係表を使うと、分技構造のグラフに比べ、狭いスペースでシステムの詳細を表現できるという利点がある。次に、状態集合の行ベクトルが先に与えられたとき、システム行列にどんな制約がみられるかを検討した。特に、2次元2要素と2次元3要素の場合について説明しているが、循環条件を導入すると、この両者間の制約式に興味深い類似性が現れる。最後に、状態変換システムの特性をひとつの数値で表現する手段としてシステム情報量を提案しているが、その重要な性質とその成立条件をあげた。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-07-26
著者
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