状態変換システムの諸特性の検討 : その2
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概要
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一般的なシステムに重畳して存在する状態変換システムとは、複数の状態集合に跨がって存在する関係構造に関するものである。そのベースシステムについてN通りの状態が観察されるなら、そこにはN次元の状態変換システムがある。これはN-1個の2次元状態変換システムに分解できる。そこで、全体システムの、詳細を表現する関係表から2次元システムを導出する過程を説明している。このとき重宝される手法が中抜き定理と反射定理である。具体例として、3次元システムを3個の2次元システムに変換する過程を取り上げたが、その手順は一般的なものである。さらに、同時分布が与えられているとき、全体システムから分解システムへの変換及びその逆を行う手法を述べた。 次に、ベースシステムにおける状態分布の結合状況を示すシステム情報量を定義して、全体システムと分解システムとの比較検討を行っている。分解システムの構造によって決まる判別項によって、全体システムのシステム同時情報量の正負が決まることも明らかにした。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-13
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