複合事象システムの情報量評価について : システム情報量の提案
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概要
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情報量の評価に関する基本的考え方を検討し、システム情報という概念を提案した。この新しい概念は、複数の事象間の関係を相補的分技構造なるグラフによって表現することから発想された。単独事象及び2次元複合事象(2事象間の関係を問題とする)の場合は、従来の説明と同様な結果となるが、3事象間の関係を問題とする3次元複合事象の場合、従来の観点では問題が生ずることを、具体例によって論証した。したがって、この場合にはシステム情報という観点から、3事象間の関係を把握すべきであると主張した。そして、システム情報の意味を考察し、多次元複合事象システムの場合の表現形式も提示した。最後に、システム情報を具体例について求めるとき、複雑な情報エントロピーの計算が必要になるので、そのための簡便な計算法を紹介した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-14
著者
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