表形式データの情報論的検討
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概要
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企業における経営資料を初めとして, 各種データには表形式で現されるものが多い。しかし, それはデータのまとめ方として行われるのであり, 大量のデータの場合等一般的に決して見やすいものではない。その結果, 表の一部を抜粋したり, それをグラフ表示したりして, 有益な情報を得やすいようにする工夫が行われている。これは経験に基づいて行われているだけで, 今までその過程を理論的に検討した例は無いと思われる. この報告では, 表形式のデータが有する情報量を情報エントロピーによって表現することにより, 表示変換を行ったときの情報量がどう変化するかを検討している。その具体例として, データ構成が3項目2要素の簡単な事例を取り上げ, 詳細な検討を行った。この際, 重要な示唆を与えるのは, システム情報量という指標であり, データ間の関連度の強さを示すものである. また, 最近注目されるデータマイニングにおける有用性についてはは未検討であるが, その可能性が期待される.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-07-24
著者
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