解釈のシステムの基礎理論
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概要
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相補的分枝構造を有する解釈のシステムの基本的性質について述べている.それには確率系と論理系の2種類があり,定量的と記述的の違いはあるが,同じ構造と表現形式を有する.したがって,初期状態から結果状態が得られる過程は,共に行列演算の形式で表現できる.また,ひとつのベースシステムに複数の確率系及び論理系のシステムが共存し得るが,文章構造(或いは文脈)の把握のためには論理系の解釈のシステムだけが考えられる.確率系の解釈のシステムを縦列接続したものは,単純マルコフ過程であり,結果状態は解釈の行列によって決まる値に収束する.さらに,解釈の行列を演算子と考えると,解釈という演算に関し初期事象及び結果事象の集合は解釈群を成していると言える.解釈の行列自身もまた,群である.なお多次元の解釈のシステムは,2次元のシステムに分解して,それらが縦列接続したものとして解析することが可能である.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-14
著者
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