製品特化CASE構築のためのドメイン分析
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概要
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ソフトウェア開発を支援するCASEの効果をより確実にするものとして,特定の対象分野(ドメイン)に焦点を絞りより高度な支援を実現する製品特化CASEへの期待が高まっている.製品特化CASEは個々のドメインごとにCASEを開発していくアプローチであり,これを成功させるポイントは,ドメインに確実に適合するCASEを効率良く開発することにある.このためには,対象製品ドメインの性質を十分に分析することが重要である.そこで本論文では,このドメイン分析作業を行う手法を提案する.本手法は七つの作業項目から成り,各作業に対して具体的な手順および指針を示している.特徴は,既存システムを効果的に活用することにあり,既存システムの分析からドメインの性質を捉え,再利用の枠組を確立していく,ドメイン分析の成果物として,そのドメインを表現するドメインモデルを作成する.このモデルを用いることで,製品特化CASEを確実かつ効率良く開発することが可能となる.我々は本手法を,現金自動取引装置の制御ソフトウェア用CASEの開発において適用し,その効果を確認した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-09
著者
-
清水 洋子
株式会社東芝 研究開発センターシステム・ソフトウェア生産技術研究所
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小尾 俊之
株式会社東芝 研究開発センターシステム・ソフトウェア生産技術研究所
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三原 幸博
株式会社東芝 システム・ソフトウェア技術研究所
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三原 幸博
株式会社東芝研究開発センターシステム・ソフトウェア生産技術研究所
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小尾 俊之
東芝
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