ハードウェア動作記述からのソフトウェア理論シミュレータの生成
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概要
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マイクロコンピュータ(以下マイコン)組み込み製品の増加により、組み込み型マイコンのデバッグ/テスト支援環境の強化が望まれている。従来、組み込み型マイコンのソフトウェアのテストは、実機、エミュレータ等を用いて行ってきた。このような環境では、開発の対象となるハードウェア(以下ターゲット)が必要であり、そのようなハードウェア環境をターゲットが変わる毎に作成する必要があることや、環境が大規模になりやすい等の問題がある。そこで、我々は、IMAPシステムの一テスト手法としてソフトウェアシミュレータによる論理デバッグ/テストを提案し、ハードウェアから切り離した状態でのソフトウェアのデバッグ/テストの強化を図った。ソフトウェアシミュレータは、アセンブラまたは、コンパイラから出力されたオブジェクトコードを読み込み、シミュレート実行する。マイコンの持つメモリ・レジスタ等のリソースをコンピュータ内部に仮想的に実現し、これらの変化状況を動的に把握できる機能を持つ。シミュレータには、ハードウェアの影響を受けない、ターゲットに対して柔軟に対応できる、エディタ、コンパイラ等と統合することによりコンパクトな開発環境が実現できる等の利点がある。ここでは、このような特徴を持ったシミュレータを各種のターゲットに対して柔軟に生成する方式について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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