分野特化CASEにおける支援ツールの開発プロセスについて
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概要
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1.1.分野特化CASEの有意性 我々は今までに支援対象を特定の製品に特化した分野特化CASEツールの開発・適用を行ってきた.分野特化CASEでは十分に抽象化された仕様記述言語を用いて仕様記述を行い,その仕様から完全なプログラムの自動生成・検証等を行うことで,きめの細かい,一貫した開発支援を行うことが可能となり,より高い開発効率が実現されている. 2.2.分野特化CASE構築の問題点 分野特化CASEを構築する際には1.1で述べた様なその分野に適した開発支援の実現を目的としなければならない.しかし,誤った開発プロセスで分野特化CASEを構築すると,要求仕様を十分に記述できなかったり,完全なプログラムの自動生成が不可能になる等,一貫した開発支援が実現できなくなってしまう.また,誤った開発プロセスで開発されたCASEツールは冗長な部分が発生しやすく十分な開発効率が得られなくなる場合がある.このような状況は分野特化CASEの開発プロセスが定義されていないことに起因する.また,開発プロセスの定義がなされていないことは,分野特化CASEの開発において無駄や後戻が発生しやすく,多くの時間を取られてしまうことになる.そこで,本稿では前で述べたような不具合が発生せず,また,十分な開発効率が得られるような分野特化CASEの開発プロセスを提案する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-04
著者
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藤巻 昇
株式会社東芝研究開発センターs&s研究所
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篠崎 政久
株式会社 東芝 研究・開発センター システム・ソフトウエア生産技術研究所
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藤巻 昇
株式会社 東芝 研究・開発センター システム・ソフトウエア生産技術研究所
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小尾 俊之
株式会社 東芝 研究・開発センター システム・ソフトウエア生産技術研究所
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小尾 俊之
東芝
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