22. イネ幼葉の冷温障害における活性酸素の関与(第49回低温生物工学会研究報告)
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概要
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To determine how enhancement of a scavenging system of reactive oxygen species is involved in the mitigation or delay of the occurrence of chilling injury, transgenic rice plants that constitutively overexpress wheat catalase were investigated. After chilling treatment (5℃) for up to 8 days, the transgenic rice exhibited less injury than did the wild type. Furthermore, the transgenic rice recovered better from chilling stress than the wild type when they were returned to non-chilling temperatures after the chilling treatment for 2 to 4 days. The advantages of the transgenic rice in chilling tolerance were consistent with the results that, under the chilling process or the rewarming process after the chilling treatment, there were less amount of hydrogen peroxide, less extent of plasma membrane-associated injury, and less amount of lipid peroxides in the transgenic rice than in the wild type. These suggest that the introduction of catalase into rice plants results in increased chilling tolerance as a consequence of increased membrane stability due to effective removal of reactive oxygen species by high activity of catalase transformed.
- 2003-12-30
著者
-
上村 松生
岩手大学農学部附属寒冷バイオフロンティア研究センター
-
上村 松生
Dept. Agronomy Cornell Univ.
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猿山 晴夫
(株)北海道グリーンバイオ研究所
-
猿山 晴夫
(株)北海道グリーンバイオ研究所:岩手大学農学部附属寒冷バイオシステム研究センター
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小野寺 秀宣
岩手大学農学部附属寒冷バイオシステム研究センター
-
上村 松生
岩手大学農学部
-
上村 松生
岩手大学農学部寒冷バイオフロンティア研究センター:岩手大学21世紀coe
-
上村 松生
岩手大学農学部附属寒冷バイオシステム研究センター
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