タングステン炉原子吸光法によるガリウム中の微量不純物の定量(<特集>無機材料分析のためのスペクトロメトリー)
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概要
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高純度ガリウム中の銀,アルミニウム,銅など,14元素の分析をタングステン炉AASで定量した.ガリウムは,白金を触媒として用いると塩酸中で容易に分解できること,タングステン炉AASでは塩酸濃度が3〜6Mの間で吸光度に対する影響がないことを明らかにし,これらの知見を基礎として,汚染の機会の少ない感度の良い分析方法を開発した.すなわち,白金線と塩酸で試料を分解後,塩酸濃度7Mでジイソプロピルエーテルを用いてガリウムを抽出分離した水相からタングステン炉AASで定量する.本法は,試料0.5gを用いてアルミニウム,ビスマス,ニッケル及び鉛は10ppbレベルまで,その他の元素は1ppbレベルまで定量することができる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1986-08-05
著者
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小林 義男
(株)日鉱共石研究開発本部分析研究センター
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小林 義男
日本鉱業(株)研究開発本部
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中村 靖
日本鉱業(株)開発本部分析研究センター
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安部 かずみ
日本鉱業(株)総合研究所
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中村 靖
日本鉱業(株)研究開発本部分析研究センター
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小林 義男
ジャパンエナジー 総研
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