ゲルクロマトグラフィー : 誘導結合プラズマ質量分析法による微量ケイ素の間接定量
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概要
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ケイ素を過剰のモリブデン酸塩と反応させ、モリブドケイ酸を生成し、この錯体中のモリブデンを誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS法)で測定して間接的にケイ素を定量する方法を検討した。モリブデン酸とモリブドケイ酸との分離は、ScphadexG25(デキストランをエピクロロヒドリンで三次元的に架橋したゲル)を用いた。このゲルは、モリブドケイ酸をよく吸着するが、モリブデン酸は全く吸着しない。ゲルに吸着したモリブドケイ酸は、アンモニア水で溶離してICP-MS法で測定する。ヘテロポリ酸を生成する元素のうち、ヒ素はゲルクロマトグラフィーで分離除去され、リンはシュウ酸を添加古ることによって影響を避けることができるが、ゲルマニウムはあらかじめ分離しておく必要がある。本法を用いて高純度銅中のケイ素を定量したが、定量下限は20ppbであった。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1989-05-05
著者
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小林 義男
(株)日鉱共石研究開発本部分析研究センター
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小林 義男
日本鉱業(株)研究開発本部
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中村 靖
日本鉱業(株)開発本部分析研究センター
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中村 靖
日本鉱業(株)研究開発本部分析研究センター
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小林 義男
ジャパンエナジー 総研
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