誘導結合プラズマ発光分析法による潤滑油中の磨耗金属の定量
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概要
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誘導結合プラズマ発光分析法による潤滑油中の磨耗金属成分の迅速定量法を研究した.粒子径の大きい磨耗金属を含む潤滑油は,単に有機溶媒で希釈しただけでは正確に定量することはできず,有機溶媒希釈の前に金属粒の酸分解処理が必要であった.未使用の潤滑油に様々な粒径の金属及び金属酸化物粉末を添加して合成試料を調製し,分解条件の検討を行った結果,初め塩酸で分解し次いで硝酸を加えて分解する方法が有効であった.又,分解後鉱酸と潤滑油とを分相させることなく希釈可能な溶媒で,かつプラズマフレームヘの導入,霧化性も良い溶媒として,キシレン-ブチルセロソルブの2:1混合体を見いだした.本法を実試料に適用したところ,粗大な金属粒子を含む試料についても迅速かつ精度良い定量が可能であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1985-07-05
著者
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中村 靖
日本鉱業(株)開発本部分析研究センター
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村井 幸男
日本鉱業(株)研究開発本部分析研究センター
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衛藤 隆一
日本鉱業(株)中央研究所
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中村 靖
日本鉱業(株)研究開発本部分析研究センター
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能登 善徳
日本鉱業(株)中央研究所
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