水酸化ランタンを用いた共沈分離-誘導結合プラズマ発光分析法による排水中の重金属の定量
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概要
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海水を含む排水中の銅,鉛,亜鉛,カドミウム,ニッケル,クム,マンガン,アンチモン,ヒ素及び鉄を誘導結合プラズマ発光分析法で定量するため水酸化ランタン共沈による濃縮分離法を検討した.水酸化ナトリウムを用いてpH 10〜12で水酸化ランタンを生成させると上記10元素を能率よく共沈分離することができる.海水などを含む排水をこの水酸化ランタン共沈法で濃縮分離した後誘導結合プラズマ発光分析法で定量した結果,JIS法とよい一致を示した.本法による分析精度は,0.05mg/l及び0.50mg/lの濃度で各成分とも,相対標準偏差でそれぞれ10%,4.2%以下であった.なお本法の所要時間は約4時間である.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-05-05
著者
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中村 靖
日本鉱業(株)開発本部分析研究センター
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中村 靖
日本鉱業(株)研究開発本部分析研究センター
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姫野 研一
日本鉱業(株)佐賀関製錬所技術部分析課
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柳原 和博^[○!R]
日本鉱業(株)佐賀関製錬所技術部分析課
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幸 豊博
日本鉱業(株)佐賀関製錬所技術部分析課
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