カラム前濃縮-原子吸光法によるppbレベルのカドミウムの定量
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概要
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Chelex-100のマイクロカラム(3.2φ×1.6mm,樹脂量約150mg)を用いてppbレベルのカドミウムをオンラインで濃縮し,原子吸光法(AAS)で定量する方法について検討を行った.この方法によると,試料4mlを用いた場合,通常のAASで得られる吸光シグナルの高さの約15倍のスパイク状シグナルが得られ,検出限界(S/N=2)は0.3ppbであった.カドミウム30ppbを用いて10回の繰り返し測定により求めた相対標準偏差は1.7%であった.1検体の分析時間は2.5分で,1時間当たり24検体の分析が可能である.本法を生物標準試料(NIES NO.1)の分析に適用して,正確かつ迅速に微量カドミウムが定量できることを確認した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1986-02-05
著者
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池田 昌彦
日本ジャーレル・アッシュ株式会社
-
平田 静子
工業技術院中国工業技術試験所
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梅崎 芳美
工業技術院公害資源研究所
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梅崎 芳美
工業技術院中国工業技術試験所
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池田 昌彦
日本ジャーレル・アッシュ (株)
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池田 昌彦
日本ジャーレル・アッシュ
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