フレームを用いない原子吸光法による水中微量水銀の定量 : 無機,有機水銀の分別定量について
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概要
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水溶液中のごく微量の無機,有機水銀(塩化メチル水銀,塩化エチル水銀,酢酸フェニル水銀)を,直接還元し,空気を循環通気して,発生する水銀蒸気を,原子吸光法で定量する方法について検討した.塩素イオンを含む酸性溶液でスズ(II)で還元すると,無機水銀だけが,また,アルカリ性溶液で,微量の銅(II)の存在でスズ(II)で還元すると,無機,有機水銀がともに還元され,このことから両者の分別定量が可能なことを示した.<BR>定量範囲は,0.2〜7ppb,標準偏差パーセントは2%.チオ硫酸イオン,イオウイオン,銀イオン(アルカリ性で)は,妨害を示した.<BR>河川水への適用例を示した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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