イオン交換樹脂を用いる磁硫鉄鉱微量成分の定量
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概要
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磁硫鉄鉱の微量成分中,比較的普遍的に存在するCa,Mg,Al,Ti,Mn,Ni,Cu,Co,Znの一斉定量について検討した.<BR>試料を酸分解し,エーテルで大部分のFeを抽出除去したのち,残留物を7<I>N</I>塩酸溶液とし陰イオン交換樹脂に通す.流出液50m<I>l</I>中にCa,Mg,Al,Ti,Mn,Niが含まれる.ひきつづき溶離液を5<I>N</I>塩酸,2<I>N</I>塩酸,0.5<I>N</I>硝酸として順次溶出させると,それぞれの90m<I>l</I>中にCu,Co,50m<I>l</I>中に大部分のFe,80m<I>l</I>中にZnおよび微量のFeが含まれる.これらのうち,Ti,Mn,Ni,Coは吸光光度法で,以外はEDTA滴定法によって定量する.<BR>既知濃度溶液追加実験の結果97〜102%の回収率が得られた.定量限界はもっとも感度の悪い成分についても0.01%まで可能である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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