重回帰分析による補正係数を用いる熱分解ガスクロマトグラフィーによる三元共重合体の組成分析
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概要
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熱分解ガスクロマトグラフィーによる三元共重合体の組成分析法について検討した.熱分解生成モノマー比より,メタクリル酸2-ヒドロキシエチル(HEMA)-アクリル酸ブチル(BA)-メタクリル酸エチル(EMA)三元共重合体の組成比を求める場合に必要な補正係数は,熱分解によって生成するHEMA/EMA比,BA/EMA比(モル比)より重回帰分析を行い求めることができた.更に,スチレン(St)-アクリル酸エチル(EA)-EMA三元共重合体の組成分析に必要な補正係数も同様に重回帰分析より求めることができた.又,重回帰式より補正係数を推定して,他のSt-アクリル酸エステル-メタクリル酸エステル三元共重合体であるSt-BA-メタクリル酸メチル(MMA)三元共重合体の組成を精度よく求めることができた.この重回帰分析を用いた補正係数の推定法は広く,他の三元共重合体の組成分析に応用できると考える.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1986-11-05
著者
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