熱分解ガスクロマトグラフィーによる多成分系アクリル酸エステル共重合体の組成分析
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概要
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多成分のアクリル酸エステル,メタクリル酸エステルを構成単位として含む共重合体の組成をパイログラムのピーク面積比より簡便に求める分析法について検討した.共重合体の熱分解によって生成するアクリル酸エステル/メタクリル酸エステルのモノマー量の比は両者の組成比によって変化するため,モノマー量の比から組成比を求めるためには補正が必要である.この補正係数の決定にアクリル酸エステルのモノマー/ダイマー量の比を用いることを考えた. 検討の結果,熱分解によって生成するアクリル酸エステルのモノマー/ダイマー量の比は,組成既知の試料について求められた補正係数と一義的に対応することが分かった.従って,多成分系共重合体においてもパイpグラムから組成比の決定が可能である.本法を用いて,アクリル酸エチル(EA)-メタクリル酸エチル(EMA)-メタクリル酸プチル(BMA)共重合体,及びEA-アクリル酸プチル(BA)-EMA共重合体の組成を分析したところ,良好な結果が得られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-03-05
著者
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山口 茂彦
日本油脂(株)筑波研究所
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山口 茂彦
京都大学工学部高分子化学教室
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横山 伸一
日本油脂(株)筑波研究所
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横山 伸一^
日本油脂(株)筑波研究所
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横山 伸一^[○!R]
日本油脂(株)筑波研究所
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