アルブミン膜被覆型エポキシ樹脂含浸炭素電極の電気化学的挙動とアスコルビン酸電極への応用

概要

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エポキシ樹脂含浸炭素電極の表面アミノ基をアンカーとするアルプミン膜電極を試作し,サイクリックポルタyメトリーによって電気化学的特性を明らかにした.更にアルブミン膜を仲介としてアスコルビy酸酸化酵素(EC 1.10.3.3)を固定したアスコルビy酸電極を開発し,アスコルビソ酸の定量法について検討した.測定は,電極上での酵素反応(L-ascorbate+1/2 0_2 →dehydro-L-ascorbate+H_2O)によって消費される酸素量を電流測定(-0 . 7 υs. SGE)によって追跡した.電極応答は0.02〜0.8mMの濃度範囲で良好な直線関係{？i(μA)=6.58c:(mM)-0.08;r=0.9996}を示すことから,この濃変域でのアスコルビン酸の定量が可能であった,電極の応答時間は,測定したすべての濃変域で5秒以内であり,極めて速い応答特性を示した.又,用いた酵素膜は優れた安定性を示し,90日間経過後でも初期活性の約80%を保持した. オレンジジュース及び医薬品中のアスコルビン酸の定量を行い,直流ポーラログラフィーの結果と比較検討した.試作したアスコルピン酸電極は,今後,生体試料中のアスコルビン酸の特異的,迅速定量法として,又,フロ-イソジェクション分析の検出器としての発展が期待される.
1984-09-05