軸方向観測型水冷トーチを用いる誘導結合高周波プラズマの分析化学的特性
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概要
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誘導結合高周波プラズマ(ICP)を軸方向から観測するための新しい型の水冷トーチを試作し,その分析化学的特性について検討した.このトーチは全アルゴン消費量が5.7l/minと少なく,又光学系を熱から保護するための空気流などを必要としない.導入した試料の各スペクトル線はプラズマの中心部に鋭いピークを示し,S/B比もこの部分が最も大きくなった. カルシウムのスペクトル線に対するアルカリ金属の影響は,通常のICPに比べて大きくなったが,リy酸の影響は大差がなかった.各種元素の検出下限は横方向からプラズマを観測するのに比べ,(1.5〜4)倍程度向上したが,ダイナミックレンジは約1けた小さくなった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-03-05
著者
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