銅(II)-1, 10-フェナントロリン錯イオンとの酸化還元反応を利用するシステインの吸光光度定量法

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概要

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銅(II)-1,10-フェナントロリン錯イオンシステインとの酸化還元反応で生成する強く着色した銅-(I)-1,10-フェナントロリン錯イオン吸光度の測定からシステインを定量する方法を開発した.90%ジメチルスルホキシド中で反応は科学量論的に進行し、生成した銅(I)-1,10-フェナントロリン錯イオンの吸光度は15分間一定であった.検量線は,検出下限である 5.0×10^<-5>mol dm^<-3>から2.0×10^<-3>mol dm^<-3>の範囲で良好な直線となった.8.0×10^<-4>mol dm^<-3>システインの10回の繰り返し測定の相対標準偏差は1%であった.又, 本法を用いてパーマ剤中のシステインの定量を行った結果, エールマン法による分析値とよく一致した.
社団法人日本分析化学会の論文
1992-03-05

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