酵素反応を用いる血清中の無機リンの化学発光定量法
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概要
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無機リンとヌクレオシドホスホリラーゼ及びキサンチンオキシダーゼとの酵素反応から生成する過酸化水素をビス(2,4,6-トリクロロフェニル)オキザレート(TCPO)を用いる化学発光(CL)法で測定し, 無機リンを定量する方法を開発した, 酵素反応及びCL反応の測定条件を最適化し, 無機リンの検量線を作成した.その結果, 検出下限である5.0×10^<-8>Mから1.0×10^<-5>Mの範囲で良好な直線となった.本法の検出感度はルミノールを用いる酵素/CL法と同程度であったが, TCPOを用いるとブランクCLが大幅に低下し, バッチ法で簡便に無機リンの定量が可能となった.相対標準偏差は2.7%(n=5,2.0×10^<-6>M)であった, なお.タンパク質がCL強度を減少させたが, 希釈により妨害は無視し得るほどになり, 本法を血清中の無機リンの定量に応用できることが明らかとなった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1992-06-05
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