ピルビン酸オキシダーゼを用いる血清中のピルビン酸の化学発光定量法
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概要
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ピルビン酸とピルビン酸オキシダーゼとの酵素反応から生成する過酸化水素(H_2O_2)をビス(2,4,6-トリクロロフェニル)オキザレートを用いる化学発光法(CL)で測定し, ピルビン酸を定量する方法を開発した.酵素反応及びCL測定の条件を最適化し, その条件でのピルビン酸の定量域は1.0×10^<-6>〜1.0×10^<-2>Mであり, 検出下限は3.5×10^<-7>Mであった.本法の検出感度はロイコ色素を用いる酵素比色法と同程度であったが, 検量線の直線範囲は大幅に広がった.又, CL強度は1分以内に最大となり, 酵素比色法と比較してより迅速な分析が可能である.相対標準偏差は3.5%(n=5,5.5×10^<-5>M)であった.又, 血清中のタンパク質がCL強度を減少させることから除タンパク操作をすることにより, 本法を血清中のピルビン酸の定量に応用できることが明らかとなった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1991-02-05
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