JSIAIワークステーション(2) : アーキテクチャとOS
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概要
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AIワークステーションの目標は、いわゆる『A1アプリケーション』ソフトウェアを構築するための良い環境を提供することにある。AIアプリケーションがどのような性格を持っているのかを考えてみると、次の3点をあげることができる。1)AIアプリケーションは定型的ではないため、良いヒューマン・インターフェースが必要とされる。2)AIアプリケーションは知識の確立している部分が独立に作られ、それらが統合されて構築される。3)現実的な問題を解くためには、大きな作業領域が必要とされている。これらの性格から、AIワークステーションとして、以下の機能が求められている。・大きなアドレス空間・マルチ・プロセス・プロセス間の動的なアドレス空間の共有・バンド幅の広いプロセス間通信・既存のソフトウェアが使用可能・複数の言語でプログラミング可能・汎用マシンこれらの点を考慮して、ハードウェアには、今年発表されたIBM RT PC(IBM6150)を、OSには、社内用に試作されたOSを使用することにした。今回使用したRT PCの構成を図1に示す。CPUには、IBM T.J.Watson研究所で研究された801プロセッサーの技術を利用して開発されたマイクロプロセッサー"ROMP"が使用されている。ROMPは、・RISC(Reduced Instruction Set Computer)・32bitの汎用レジスター、アドレス及びデータ・最適化コンパイラーによるサポート・MMUとの連携によるシングル・レベル・ストアのサポートなどの特長を持つ。以下の章では、今回のシステムの大きな特徴であるシングル・レベル・ストアについて説明する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
-
江藤 博明
日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所
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白鳥 敏幸
日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所
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戸沢 義夫
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
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戸沢 義夫
日本アイ・ビー・エム株式会社サイエンス・インスティチュート
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江藤 博明
日本アイ・ビー・エム株式会社サイエンス・インスティチュート
-
天明 崇
日本アイ・ビー・エム株式会社サイエンス・インスティチュート
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天明 崇
日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所
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戸沢 義夫
日本アイ・ビー・エム
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江藤 博明
日本アイ・ビー・エム 東京基礎研
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