配線経路探索高速化のためのクリティカルカット削減方法
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概要
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近年、電子機器の小型軽量化にともなって内蔵されるプリント基板も高密度化の傾向にある。この要求を満たすためにプリント基板用自動配線システムには自由角度による高密度配線の機能が求められる。しかしながら、90度、45度配線に比べて、自由角度による配線では、設計規則を満たした配線経路探索に必要な処理が複雑で重い。本稿では、現在開発中の自由角度自動配線システムで利用した高速化の一手法について報告する。位相的な配線経路が与えられた時、設計規則(ここでは配線間に必要な間隔をあけること)を満たした物理的な配線が存在するためには、すべてのクリテイカルカットが配線の間隔を確保できるだけの長さを持っていれば十分であることが知られている。プリント基板の場合には端子が点在しているので、1つの端子からの見通しがよく、クリテイカルカットの数は端子の2乗に近くなる。しかし、実際には検証する必要のないクリテイカルカットが存在する。開発中のシステムでは、配線経路の探索中に通過するクリテイカルカットがあれは、その時点で設計規則の検証を行なう方法を採っている。このため、これらの不要なクリテイカルカットを前もって除くことにより配線経路探索を高速化できる。以下では、検証の必要のないクリテイカルカットの条件と生成時の同定方法について詳しく述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
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