個人情報処理とリアルタイム共同情報処理を統合するオフィスシステム
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概要
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最近、高度なユーザインタフェースを持つ、高性能なワークステーションのオフィスへの導入が進展し、マイクロメインフレームリンクなどの、蓄積型の連携処理に加えて、打合せや会議などの即時協調型の情報処理の電子化に対する関心が高まっている。本稿では、後者を、リアルタイム共同情報処理、略して、共同情報処理と呼ぶ。これに対して、従来の情報処理を、操作が個人的であるという意味で、個人情報処理と呼ぶ。共同情報処理の電子化の目的は、主に、人と人が、リアルタイムに反応しながら行うコミュニケーションを、支援することである。従来研究されてきた共同情報処理関連のシステムは、機能が限定され、どちらかと言えば、特定目的の共同情報処理に閉じていた。これに対して、一般のオフィスにおいては、個人情報処理と共同情報処理の統合が重要であると考え、電話と計算機を利用して両情報処理を統合した環境を提供するシステムWATCH/RT(Window-Associated Telecommunication Handler/Real-time)の開発を進めている。図1.1に、システム構成の概要を示す。以下、本稿では、WATCH/RTの構成、機能等を説明し、参加者接続方式について、実験的使用に基づいて評価する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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