多者間電子対話システム ASSOCIA

概要

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離れた場所に居ながらにして,打合せ等のリアルタイムの共同情報処理を可能とする多者間電子対話システム ASSOCIA (An Autonomous Scheme for Synesthesia-Oriented Cooperative Information Agents)を開発した.従来のオフィスオートメーションが個人作業の効率化に重点があったのに比べ,ASSOCIA はワークステーション上の電子化情報と電話による音声を用いた共同作業の効率化を実現する.そこでは,マルチウィンドウ上で各参加者が同じプログラムを走らせながら,テレポインティング,テレライティング,文書の共同編集や意思決定シミュレーション等の即時実行,などが可能である.その特徴として, a) ASSOCIA自体は電子対話の基盤を提供し,その下で既存のプログラムをほとんど修正することなく,実行することができる, b)各参加者のワークステーション上には,共同処理中のデータだけでなく個人処理中のデータが共存できる, c)同じプログラムが,個人処理状態と共同処理状態との間を円滑に移行できる.本文では,ASSOCIAの実現方式についても言及した.現在, ASSOCIA は実験評価中である.
一般社団法人情報処理学会の論文
1991-09-15